アンニョンハセヨ。

山口を拠点に日韓バイリンガル・ブライダル司会、カヤグム演奏をしています
オ・ミョンミです^ ^
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持ってるのはポンチェで頂いた婚書です。あ、四星も一緒に^^(本来は別々に贈るものです)
いわゆる結納の時
私が頂いた函に入っていました。?
今日はこのお話です。
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私の函~

結婚までのプロセス、
婚約式や結納など
最近は新郎新婦お二人に合わせて
略式で行われることも多いですが、
結納は大事な儀式の一つですよね。
今日は気になるポンチェ
ー結納について書いてみようと思います。
在日コリアンの中では、
というより私の住んでいる地域では
《ポンチェ》という言葉の方が一般的かなと思い
タイトルはポンチェとしましたが
ポンチェ(封采)、ナプペ(納弊)、ハム(函)…
いずれも同じ(ような)意味を持ちます。
ポンチェは結婚を承諾してくれた新婦側への感謝の意を表し
函、手紙や品物などを贈ります。
私の住む地域では
新郎の親戚や友人男性が新郎宅から
函、結納品(目録)、結納金などが送られます。
新婦側は新郎のお使いで来てくださった方々に
お料理をふるまったり、
御礼を持たせたりします。
?? 伝統的な函(ハム)

 ◎函(ハム)の中に入るもの

韓紙の四隅と中央にオバンチュモニ(5つの巾着)が置かれ
鏡、
青紅の布に包まれたつがいの雁、
青紅の布地、
何よりも大事な婚書紙が入ります。
その意味をみていきましょう。

??オバンチュモニ(五方巾着)

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五方を表す五色の巾着の中に
それぞれの穀物が入れられ
置く場所も決まっています。

地域によって内容は異なりますが

黄色い大豆
ピンクはきび
赤は小豆
青は餅米
緑は香木

などなど



??青紅の布地

青い布は紅い髪で包み、
紅い布は青い布で包みます。

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??鏡とつがいの雁

必ずではないが、鏡と一緒に貴金属などを贈ったといわれています。
また生涯共に過ごしていくことを願って
夫婦の雁を青紅の布にくるんで贈ります。
雁の彫り物には信頼、礼儀、知恵、徳の意が込められます。

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??婚書紙

婚書紙とは新郎の父から新婦の父に宛てた手紙で

大切な御令嬢を息子と結婚させてくれることに対する感謝の気持ちが綴られています。

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私が頂いた函にはこの他に
白い糸やさらし等も入っていました。

この日頂いたさらしは挙式の際
バージンロードとして使う事もあります。

?? 現代の函(ハム)
函といっても現代では
トランクやその他の箱を代用したり、チョゴリの箱だったり様々。
函に入れるものも韓服屋さんなどで
全て揃いますし、
婚書と共に現在は四柱を入れる家庭も多いようです。
新婦への贈り物も様々です。
新婦宅で行わず、
ホテルや式場、レストランや料亭などで
ご両家揃われて食事をされることも多いです。
色々なものが省略されたり
形を変える現代ですが、
一番大事なのは
そこに込められている気持ちですよね。
そして、込められた意味を知るというのは
結婚の尊さを感じるうえでも
大切かなぁと思います^ ^
在日コリアン寄りの目線で書きましたが
正解はなく、
ご家庭や地域によって異なります。



結婚が決まり、これから準備に入られる新郎新婦様へ
挙式当日だけではなく
全ての過程に
愛と幸せが溢れますように?

我が家のポンチェの一日は今度ご紹介します。





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ミョンミ

オ・ミョンミ  1981年山口県下関市生まれ、下関在住。 在日コリアン三世。二児の母。 幼少期から民族学校で母国の言葉や文化、歴史を学ぶ。 朝鮮大学校教育学部音楽科を卒業後7年間、地元母校の初級部にて教鞭をとる。その間民族楽器カヤグムと、コーラスの部活動のレッスンを担当しながら、沢山の子供たちの指導にあたる。 その後ブライダル司会者を志し、司会のスキルとホスピタリティを学びながら、同時期に、幼い頃から大好きだったカヤグム弾き語りの音楽活動を始める。 2011年より日韓バイリンガルのブライダルMCとして活動を始め、日本人カップルや、コリアンブライダル、国際結婚など600組以上のカップルのブライダルパーティー施行。 2019年、父と義父の病気と死によって、体と心についての学びを深める中、ヨガやボイスヒーリングの素晴らしさを体感する。 「声と共に、体と心が癒される。」 声×体×心の調和をボイスヨガや司会業、演奏活動を通して心地よい生き方、幸せな生き方を伝えています。