娘の通う幼稚園には、絵本サークルがあります。
私も絵本サークルの一員です。
月一回、園のこどもたちに読み聞かせをしに行きます。
…といっても私はまだ次女が小っちゃくて、まともに参加できたのは一回だけ(^-^;
この読み聞かせが、少し変わってて、
子どもたちを着席させて、前に出て本を見せるスタイルじゃなくて。
お天気がいい日は柿の木の下。
木の下のテーブルに本をたくさん並べて、その周りにサークルのママたちが座ってる。
そこに子供たちが一人、二人やってきて読みたい本を読んであげる。
横に座ったり膝に座らせたり、まるでお母さんみたいに。
一冊読んで去っていく子もいれば、何冊も何冊も読んでって言う子もいる。来ない子もいる。それでもいい。
…で、今日あらためてこの「読み聞かせ」が子供たちにとって大切な時間だなって思った講演会があったのです。
「こどもの広場」代表の横山まさこ先生の講演会。
まずは絵本サークルが今年新たにはじめた、絵本の読みと音楽のコラボの発表がありました。
それを聞いてから横山先生、「バランスが良くて良かった、程よくてよかった」。
何かと言うと、絵本の読み聞かせ、演出をすればするほど、その「絵本」から遠ざかってしまう…とのことでした。
だったら、絵本をどのように読めばいいか。
それは、
ただ読めばいい。
普通に読む。
それだけでいい。
…すると、何回も読んでいるうちに、親も絵を見る余裕が出てくる。
余裕が出てくると自然に読みに変化が出てくるということ。
それぐらいでいいんですね。
お話を聞きながらはっとしたことがありました。
読んでいる人によっては、絵本が主人公にならないことがある。
これ、私…?
つい「上手」に読もうとしてしまう。
過剰に感情移入や演出をしてしまって、
絵本ではなく読んでいる自分が主人公になってしまう。
これも本来の絵本から遠ざかってしまいますね。
普通に読む。ただ読む。心がけてみようと思いました。
そして絵本は、膝の上に座らせて読んであげたい。
こどもと同じ目線で読むんです。
体をくっつけて、ぬくもりを互いに感じながら読んであげる。
どんな怖い本でも、くっついていたら大丈夫。
そしてこどもが本を読みながら、何かに気づいたり、感じたりしたら振り返って親の顔を見るはず。
そんな子供の反応も見逃さないで。
一緒に感じること。
これ、絵本だけにいえることではなくて
「子供が見て欲しい時に見てあげる」
「してほしい時にしてあげる」
大事なのは子供がしてほしい時。
その瞬間を無視して過ごしていると、信頼を失う。
お話を聞きながら、
なんだか、今までを反省。
寝っ転がりスタイルで、時には超面倒くさそうに(;´Д`)
今日はさっそく言われたとおりにやってみようと思い、本をもっておいでと言いました。
そこで娘が持ってきたのがこれ。
「おかあさんがおかあさんになった日」
ぴったりくっついて、
ただただ普通に読んでみた。
そしたらもう一冊読んでって言うから持っておいでって言うと、
「ちょっとだけ」をもって来た。
赤ちゃんとか、おねえちゃんとか…そんなのを長女は意識してるのかな。
すごく自分の気持ちと重ねているような気がした。
私の接し方が違ったせいか、二冊だけでも満足した娘は、今日とっても幸せそうにねんねした。
横山先生ーーーーー!!!( ;∀;)
講演会は次女が暴れ出したから全部しっかり聞くことができなくてざんねんだったけど、本当に学びが多かった。
昔の絵本もいいものがたくさんある。
「昔のものだから今の時代に合わない」と言えないのが絵本。
社会が発展し、変わっていっても、幼い頃の子どもの心の成長の仕方は同じ。だから昔の絵本ももちろん、こどもたちの心をつかみ、豊かにしてくれる。
私は今日一時間ちょっとの短い時間に、子どもとの大切なかかわり方を教わることができました。
来週は長女の誕生日。
本当はリカちゃんの家族を買おうと思ってたけど、それはじいじばあばにお任せして、私たち親からは、絵本を贈ることにした。
もちろん買う場所は
横山先生の「こどもの広場」。

ミョンミ

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